ASDグレーの私が苦手な人との関わりで強味を見つけた話

カウンセリング

中学でいじめられても、女子高では何故かカースト上位にいた。それでも“大人数が苦手”なままの私。

中学生のとき、ある日を境にクラスの男子全員から無視されるようになった。
当時は理由が分からなかったけれど、いま思い返せば、私がある日クラスでも人気者の生徒に癇癪を起こしてしまったことがきっかけだったように思います。
我慢していたものが蓄積し限界まで溜まって、ある瞬間に爆発してしまう。
今なら、それがASD(自閉スペクトラム)傾向のひとつだと理解できます。
でもあの頃の私は、自分の特性には気づかず、自分でもどうしていいか分かりませんでした。

もしかしたら、これを今読んでいるあなたにも「ちょっとしたきっかけで空気が変わってしまった経験」があるかもしれません。
悪気はないのに、何かした自覚がないのに、気づいたら周囲の反応が冷たくなっていた――そんな場面。
自分を責めてもどうにもならず、ただ居場所がなくなっていく感覚。

小学校の時は面白いといわれて、学校行事のお泊りなどでは得意の怪談を披露したり、そこそこ人気だった私ですが、クラスの男子全員に無視されたあの頃から、人の中にいることに少し緊張するようになったように思います。
人が怖いというより、場の空気を読むことにいつも頭がいっぱいになってしまう。
「今の反応、変じゃなかったかな」「次、何を言えばいいんだろう」
そんな考えが頭を離れないまま、周りに合わせて生きていた。

表面上は馴染めても、内側はずっと落ち着かない

女子高では環境がガラッと変わり、なぜか人気のあるグループにいた。
周りから見れば“楽しそうな子”に見えていたことでしょう。
でも実際は、大人数の中にいるときほど頭の中が混乱していたことはありました。

話題がコロコロ変わり、誰が誰に話しているのか分からなくなる。
笑うタイミングを逃して焦ったり、途中で頭が真っ白になったり。
それでも頑張って合わせようとするから、集団から離れた途端ぐったりすることもしばしば。

あなたも、似たような感覚を持ったことはありませんか?
人と一緒にいるのは好きなのに、なぜか疲れてしまう。
心から嫌なわけじゃないのに、一人になった途端ぐったりしてしまうこと。

それは「性格」ではなく「脳の処理の仕方」

ASD傾向のある人は、同時に多くの情報を処理することが苦手だと言われています。
会話の中では、言葉・表情・声のトーン・間・空気感など、いくつもの情報が同時に押し寄せてきますよね。こういった場合、それを全部拾おうとしてしまうから、脳が疲れてしまうということなのです。

つまり、「人が怖い」わけじゃなく、「情報が多すぎてしんどい」だけだったりします。
これは努力不足とか人嫌いなわけではなく、脳の特性による困り感なのです。
だからこそ、自分に合った社会との関わり方を見つけることこそが、発達特性の人にとっては生きるテーマなるのです。

転職で見つけた、自分に合う“人との関わり方”

また私事ですが、社会に出てからも、最初に就職した会社では何故かお局さんに目をつけられてしまい、菓子外しや無視、子供じみた虐めを受け、その理由もなぜかわからずとても苦しみました。そして、大人数のコミュニケーションはずっと苦手でした。

同期は楽しそうに仕事をしているのに、私は室長からも悪い意味で特別扱いされてしまい、これは仕事と呼べるのか?というミッションを与えられ、その上、ナルコレプシー(日中に強い眠気が突然襲ってくる睡眠障害)も発症してしまい、会社に行くことがつらくなり結局退職することになりました。

しばらくは自分がどう生きていったらいいかわからず、混乱し路頭に迷っていましたが、服が大好きでしたし、思い切ってアパレル業界に転職しました。
人付き合いが下手な自分に接客業など向いていないと思っていたのですが、
実際に働いてみると、そこには意外な心地よさがあり、これは自分の天職なのでは?という境地に至りました。

特に私の勤めていた職場は高級婦人服を扱う年配のお客様お相手の現場でした。そういった環境でお客様一人ひとりに丁寧に向き合う時間。
表情や言葉のトーン、お客様のお話しを丁寧に聞き、楽しく雑談して好みを探り出したり、コーディネイトのお手伝いをすることがとても楽しく自分自身意外な感覚でした。
それは、長年培ってきた「場の空気を読むことに敏感になった私」の性格に、ピタリとマッチしたのです。

気づけば、外資系アパレルブランドのマネージャーになっていました。
大人数の中で埋もれていた自分が、1対1の関係の中で本領を発揮できる場所にたどり着いていたのです。

苦手の中には、あなただけの強みが隠れている

もし今、あなたも「人と関わるのがしんどい」と感じているなら、
そこには環境を変えることで生き生きとできる可能性が眠っているかもしれない、と考えてみてください。

人の表情や空気に敏感だからこそ気づけることがあります。
相手の小さな変化を察して、そっと寄り添ったりすることは、あなたにだからできることかもしれません。

にぎやかな場で輝く人もいれば、静かな場で深くつながることが得意な人もいます。
そして、そのどちらも、ちゃんと価値があるのです。

自分に合ったサイズで、生きていこう

「大人数が苦手」は、欠点ではなく特性です。
無理にたくさんの人に合わせようと努力することだけがゴールではありません。あなたはあなたらしく、自分が落ち着いていられる距離感を大事にしてみてください。

もし今、自分の居場所が分からなくなっているなら、少しペースを緩めて、自分に合う社会との“関わり方”を探してみてください。きっとそこに、あなたの生きやすさのヒントが見つかることでしょう。

苦手を責めず、特性を活かす

人と関わることに苦手意識があっても、それを無理に矯正しなくていいのです。
あなたが落ち着ける関係の形を見つけて、そこから世界を少しずつ広げていきましょう。

  • 無理して盛り上がらなくてもいい
  • 疲れたら一人になり静かな時間を作りましょう
  • あなたの感性を必要としてくれる人や場所は、必ずどこかにあります

「自分のペースでいい」と思えるようになったとき、
人との関係も、生きることそのものも、少しやさしくなりますよ😊🍀

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