その比較、あなたを苦しめていませんか?

カウンセリング

人と比べない生き方

「◯◯ちゃんはすごいわね!それにひきかえあんたは…」
そんなふうに、親から同級生やきょうだいと比べられて育った方は少なくないと思います。
私もその一人で、子どもの頃は親からことごとく否定され、苦しい思いをしてきました。

当時はそれが普通だと思っていましたが、出来のいい子たちは家庭内でも愛され褒められ、自己肯定感が高そうに見えました。
母に他所の子と比べられることを、競争社会の一部だと半ば諦めて受け入れていましたが、比べられたからやる気が出るどころか、比較されるたびに自分を嫌いになっていくことに気づき始めました。
母の意図とは逆の方向に、私の心が向かっていったのです。
「自分は劣っている」「どうせ他の人の方が優れている」という思い込みが心にこびりつき、やる気を失ってしまいました。根性論は私には通用しませんでした。

なぜ人は比べてしまうのか

人は社会の中で生きているので、常に「自分の立ち位置」が気になってしまいます。
学校の成績、会社での評価、SNSの数字に一喜一憂…。
無意識のうちに「他人との比較」で安心したり、不安に駆られたりするものです。

心理学者マズローは、人間には段階的な欲求があると提唱しました。
その中で「承認欲求」は、「他者から認められたい」「自分の存在価値を感じたい」という心の働きを指します。
私たちが比較してしまう背景には、この承認欲求が大きく関わっています。

ただし、必要以上に比べ続けると、承認欲求は満たされるどころかますます強まってしまい、自己肯定感をどんどん削ってしまいます。
その結果、本来の自分らしさを見失い、疲れ果ててしまうのです。

比べない生き方にシフトする

私の場合、子どもの頃に比べられすぎて辛かった分、10代の終わりごろになると「比べない生き方」に自然と切り替えることができました。

優秀な人にはたくさん出会いましたし、皮肉なことに私の周囲にはなぜかハイスペ家庭で育った“サラブレッド”のような人が多かったのです。(笑)
うらやましいな、と思うことはありましたが、人を基準にすると自分が揺らぎやすいと感じていたので、あえて「自分のペース」「自分の軸」を大事にして生きるようにしました。

時には、「私は私だから素敵なんだ」と自分に語り掛けることもありました。

中学校の頃にはいじめにあった経験もあります。
けれども成人が近づく頃には、自信を大きく失うことはありませんでした。
周囲の環境に左右されない“自分軸”を持つことで、たとえ人から見たらどんなにとんちんかんに見えても、自分が信じたことを続けていけるようになったのです。

あなたへのメッセージ

比べないというのは、怠けや甘えではありません。
むしろ「自分を守るための知恵」です。
ありのままの自分を受け入れ、愛することができればのびのび自由でいられます。

今日からできる小さな工夫としては、

  • SNSを思い切って数日放棄してみる
  • 「昨日の自分」とだけ比べて今日の進歩だけに焦点を置く
  • 比べて落ち込んだときは「私は私」と声に出してみる

こんな小さな習慣でも、気持ちはずいぶん軽くなります。

もし、他人との比較でしんどくなっているなら、一人で抱え込む必要はありません。
誰かに話してみるだけでも、心はぐっと楽になることがあります。


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