強迫性障害というと手洗いだけだと思われがち
強迫性障害というと、
何度も手を洗う、鍵を何度も確認する、といった症状を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし実際には、強迫性障害のあらわれ方はもっと幅広く、
抜毛症、醜形恐怖、過剰なこだわり、自分を傷つけるような行動など、
一見すると強迫性障害とは分かりにくい形で現れることも少なくありません。
私自身も過去に強迫的な症状があり、
当時はそれがどういうものなのか分からず、
ただ「やめたいのにやめられない」という感覚の中で苦しんでいました。
今回は、私自身の体験や身近な人の例も交えながら、
強迫性障害の本質について書いてみたいと思います。
中学2年のとき、抜毛症で頭に十円ハゲができていた
私が抜毛症になったのは中学2年の頃です。
何度かブログ内でも触れていますが、私は中2のころ人生で初めてのあからさまな虐めに遭っていました。
気づいたら無意識に髪の毛を抜いていて、
やめようと思ってもやめられず、
気がついた時には頭のてっぺんに十円ハゲができていました。
当時は自分でもなぜそんなことをしてしまうのか分からず、
気づくと手が頭にいっていて、
抜くと少しだけ気持ちが落ち着く、という状態でした。
家庭内では親から十分な愛情を感じることができず、
常に緊張しているような感覚がありました。
今振り返ると、あの抜毛行為は
ストレスの逃げ場がない中での自罰行為だったのだと思います。
子供は環境を変えることができません。
親から離れることもできません。
そのため、自分の中に向かってストレスを処理するしかなくなることがあります。
抜毛症や自傷的な行動は、
やりたいからやっているのではなく、
そうしないと耐えられない状態の中で起きることが多いのです。
学校では嘲笑され、さらに居場所がなくなった
当時は、なぜ自分がこんなことをしてしまうのか分からず、
もちろん周りの大人も理解してくれることはありませんでした。
頭のてっぺんにできた十円ハゲはすぐに周囲に気づかれ、
学校ではそれを面白がられ、
「相模湖」などというあだ名をつけられて笑われていました。
子供の世界は残酷です。
本人がどんな気持ちでいるかなど関係なく、
目に見えて違うところがあれば、それだけでからかいの対象になります。
家庭では安心できず、
学校でも笑われる。
どこにも居場所がないと感じている中で、
人はますます不安が強くなり、
強迫的な行動はさらにやめられなくなっていきます。
強迫症状は、ただの癖ではなく、
安心できる場所を失ったときに強く出ることが少なくありません。
強迫行動は性格ではなく、不安を処理するための行動
強迫性障害の人は、
真面目すぎる
神経質すぎる
気にしすぎ
と言われることがあります。
しかし実際には、
強迫行動は性格ではなく、不安を処理するための行動です。
頭の中に強い不安や違和感が生まれたとき、
それを打ち消そうとして同じ行動を繰り返してしまう。
確認行為も
手洗いも
抜毛も
こだわりも
儀式のような行動も
すべて「安心したい」という欲求から起きています。
特に、
機能不全家庭
愛着不安
慢性的な緊張状態
がある人ほど、強迫症状が出やすい傾向があります。
身近な人にもあった強迫的なこだわり
私の身近な人にも、強迫性障害の傾向がありました。
その人はもともとASD特性があり、
人からどう見られているかを強く気にするところがありました。
美意識も高く、プライドも高い性格で、
自分の見た目や印象に対して強いこだわりを持っていました。
若い頃、タートルネックのセーターを着て学校に行ったとき、
周りから「電球みたい」と言われたことがありました。
たったそれだけの一言ですが、
本人にとっては強烈な恥の体験になってしまい、
その言葉が頭から離れなくなりました。
「センスないと思われてるのか」
「自分では格好いいと思ってたのに」
「恥をかかされてくやしさが止まらない」
そんな考えが止まらなくなり、
外に出ること自体が怖くなってしまい、
しばらく家から出られなくなったということでした。
周りから見れば何でもない一言でも、
感受性が高く、恥への耐性が低い人にとっては、
その出来事が強迫的に頭の中で反芻され続けることがあります。
これは醜形恐怖の要素もありますが、
強迫性障害に見られる思考の特徴でもあります。
普通なら流せることが流せない。
考えないようにしようとすると、余計に頭から離れない。
強迫性障害では、
理屈ではなく不安や恥の感情の強さが行動を支配します。
だから本人も気にしすぎだと分かっていても、
止めることができないのです。
強迫性障害と愛着の問題は深く関係している
強迫性障害の背景には不安の強さがありますが、
その不安の土台になっていることが多いのが愛着の問題です。
子供の頃に安心できる関係が少なかった人は、
常にどこか緊張した状態で生きることになります。
・親の顔色を見て育った
・家庭内で安心できなかった
・否定されることが多かった
・恥をかかされる経験が多かった
・自分を出すと傷つく環境だった
こうした環境で育つと、
失敗してはいけない
変に思われてはいけない
という意識が強くなります。
その結果、
何度も確認してしまう
完璧でいようとする
気になることが頭から離れない
自分を責めてしまう
同じ行動を繰り返してしまう
といった強迫的な傾向が出やすくなります。
強迫性障害はただの神経質さではなく、
安心できない状態が長く続いた結果として現れることが少なくありません。
私自身の抜毛症も、
身近な人の醜形へのこだわりも、
振り返ると安心できる場所がなかったことと無関係ではないと感じています。
症状だけを見ると奇妙に見える行動でも、
その奥には必ず理由があります。
そしてその理由を理解しないまま無理にやめようとすると、
かえって症状は強くなることがあります。
カウンセリングでは症状の奥にある不安を整理していきます
私のカウンセリングでは、
症状そのものを無理にやめさせるのではなく、
その行動が必要になった背景
不安の強さ
人との関係の影響
を一緒に整理していきます。
強迫性障害、愛着の問題、機能不全家庭の影響などは、
一人で考えていると余計にループしてしまうことが多いものです。
落ち着いた環境で、安心できる誰かに話すことで初めて見えてくることもあります。
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私、ルーム718は、
毒親育ち、機能不全家庭、
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