好きなことがわからない、というAC(アダルトチルドレン)の方へ

ACの人たちに自由に飛びたいところに飛んでもいいんだよ、という青空にたくさんの風船が飛んでいるイメージ アダルトチルドレン

「あなたの好きなことは何ですか?」

この質問をされるたびに、なんとなく居心地が悪くなる。
その時、とっさにその「好きなもの」が自分の世界線には存在しないのではないか?と、まるで他人事のようにしか思えない。そんなこと、ありませんか?

「趣味かぁ… ないな…」
「何にも夢中になれない」
「そもそも何をしたら楽しいのかわからない」

このような応えがクライエントさんの口から出ることがよくあります。

特に、機能不全家庭や毒親育ちなど、いわゆるAC(アダルトチルドレン)傾向を持つ方に多く見られる悩みなのです。

しかし、私はそれを「無趣味で自分がない人」だとは思っていません。

むしろ、長い間、自分の気持ちよりも周囲を優先して生きてきた結果、自分の心の声が聞こえづらくなっている状態なのではないかと思うのです。

ACの人は「自分の気持ち」より「他人の気持ち」を優先してしまいがち

子どもは本来、

「これが好き」
「これは嫌い」
「やりたい」
「やりたくない」

という選択する感覚を通して、自分という人間を形作っていきます。

ところが、家庭の中で親の機嫌を常に気にしなければならなかったり、怒られないように振る舞うことが最優先だったりすると、自然と意識は自分ではなく周囲へ向かいます。

「私はどうしたいか」ではなく、

「どうしたら怒られないか」
「どうしたら嫌われないか」
「どうしたら褒められるか」

を考える癖が身についていくのです。

それは子ども時代を生き抜くために必要だった処世術だったのではないでしょうか?

ですが、このような他人軸の生き方を続けていると、自分はいったいなにが嫌で、なにを感じているのか?が、見えなくなってきてしまいます。

「好きなことがない」のではなく、「自分の感情に接続できない」

好きなことがわからない。

趣味がない。

夢中になれるものが見つからない。

そう話す方の中には、実際には好きなものが存在していることも少なくありません。

映画を見るのが好き。
犬と過ごす時間が好き。
本を読むのが好き。
散歩が好き。

ところが本人は、

「そんなの趣味ってほどじゃないです」
「人に誇れるようなものじゃないと…」

と、あっさりと自分から却下してしまいます。

ACの人は自己肯定感が低い、などと世間的に言われていますが、
このような思考パターンの根本は、好きなことを見つけられないのではなく、自分の感じたことをそのまま信じる習慣が育たなかっただけなのかもしれません。

焦って趣味を探さなくても大丈夫

他人軸で物事を考える癖があるな、とわかってくると、「じゃあ、どうしたら自分に自信を持てる?」と、心の声がいいます。

「何か趣味を作らなきゃ…」

趣味なんて今まで考えたことなかった。なぜ、自分には趣味がないんだろう?そう思えば思うほど、自分を追い詰めてしまい、苦しくなることがあります。

でも、趣味は義務ではありません。
履歴書に書くために作るものでもありません。
好きなことは、探しに行って見つけるというより、日常の中でふと心が反応するものです。

たまたま読んだ本。
たまたま見た映画。
何気なく始めた散歩。

そうした小さなきっかけがあり、その時に「なんか、これいいな…」そんな、ふわっとした気持ちが、後になって大切な趣味になることもあります。

だから今、好きなことが見つからなくても心配しなくて大丈夫です。

まずは「自分の感情」を見つめるところから

もし今、

「自分が何を好きなのかわからない」

そんな状態なら、趣味探しより先にやってほしいことがあります。

それは、自分の感情を見つめることです。

自分はどんな言葉に傷ついてきたのか。
どんな時に悲しかったのか。
どんな時に腹が立ったのか。
何が嫌だったのか。

反対に、

どんな時に安心したのか。
どんな人といると心地良いのか。
どんな瞬間に少し嬉しくなったのか。

そうした感情を丁寧に拾い集めていくことは、自分自身を知る作業でもあります。

そして、自分を知ることは、自分の人生を取り戻していくことでもあります。

自分のために生きてみませんか?

ACの回復とは、他人から認められるような特別な人間になることではないと私は思っています。

誰かの期待に応えるためではなく、

親のためでもなく、

恋人のためでもなく、

世間のためでもなく、

「私はどう感じるだろう」

という感覚を少しずつ取り戻していくこと。

その積み重ねが、自分らしさであり「私は私でいいんだ」、という自分自身の心を大切に扱える人生につながっていくのだと思います。

今まで考えたことなかったけど、珈琲が好きなのかも。
レシピを見て作ったお菓子がうまくできた。
読書って意外と楽しい。
ペットや植物の世話をしているときが幸せ。

そんな小さな感覚にアンテナを向けるところから始めてみてください。

好きなことは、無理に探しに行かなくても大丈夫なのです。

自分の感情を大切にしながら毎日を過ごしているうちに、ある日ふと、

「ああ、私これが好きだったんだな」

と気づく瞬間が訪れるかもしれません。そのひとつひとつの小さな「好き」はあなたの聖域。
大切にじっくりと育てていってみませんか?


私、ルーム718は、
毒親育ち、機能不全家庭、
愛着や発達特性による対人関係の生きづらさ、
恋愛のお悩み、という多くの人が抱える人生の課題を相談者様と整理してきました。

なかなか人には言えないことでも、
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ルーム718|心理カウンセラーとして活動しております。

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