ゴールデンウィーク。
世の中はどこか明るく、楽しげな空気になりますよね。
でもその一方で、
なんとなく気が重くなる…そんな方もいるのではないでしょうか。
久しぶりにご家族と顔を合わせる予定がある。
それだけで、過去の嫌だった記憶や不快な感情が、ふっと浮かんでくる。
・あの時言われた一言が忘れられない
・親の態度に、今もどこか引っかかっている
・また同じように傷つくのではないかと不安になる
そんなふうに、「これからの時間」よりも
「過去の出来事」に心が引っ張られてしまうことって、ありますよね。
こうなってくると帰省は苦しいものでしかなく、
どこか嫌な出来事が蒸し返されるように感じられてしまうこともあると思います。
「無常」という視点|すべては少しずつ変わり続けています
仏教には「無常」という考え方があります。
すべてのものは、同じ状態のままではいられず、
刻一刻と、少しずつ変化し続けている、という考え方です。
これは環境や人間関係だけでなく、
私たちの“心”にも当てはまります。
人間の心は、1日に数万回もの思考や感情を生み出していると言われています。
つまり私たちは、1秒ごとに違うことを考え、違う気持ちを感じています。
1秒ごとに自分自身が変化している、と考えると面白いですよね?
と、なると、
「ずっと同じ自分でい続けること」のほうが、むしろ難しいのかもしれません。
なぜ、たった一瞬の出来事が心に残り続けるのでしょうか
それでも私たちは、
ある一瞬の出来事に、強く心を奪われてしまうことがあります。
たとえば、親から言われた何気ない毒のある一言。
その時に傷ついたことは、確かなことですし、
なかったことにするべきだ、ということではありません。
ただ、その出来事自体は、
本来は「その一瞬」で終わっているものでもあります。
それでも苦しさが続くのは、
ずっとその出来事が続いているからではなく、
心が何度もその場面を自ら再生しているから、という側面もあります。
苦しさは「思い出してしまう仕組み」とも関係しています
人は出来事そのものよりも、
その出来事に対する「意味づけ」や「解釈」によって、気持ちが長く影響を受けます。
・あの一言は否定されたという意味だった
・自分は大切にされていないのではないか
・あの人はきっと変わらない
こうして意味が固まると、
記憶は何度も同じ形で思い出されやすくなります。
これ自体は人間的でごく自然な反応です。
ただ、「今この瞬間に起きている出来事ではない」と理解することにより、
そこに引っ張られ続ける感覚は少し弱まります。
「自分も相手も変わり続けている」と考えてみる
ここでひとつ、やわらかい捉え方があります。
「自分は毎秒、新しい状態に変わっている」
そして「相手も同じように変わり続けている」と考えてみることです。
あの時の親と、今目の前にいる親。
まったく同じ状態であり続けることは、実は難しいものです。
それでも私たちは、
過去の一場面をそのまま今に重ねてしまうことがあります。
それが悪いわけではないのですが、
その視点から逃れられないことで、どうしても心が固まりやすくなります。
無常は「無理に許すため」のものではありません
ここで大切にしておきたいのは、
無常は許さなければいけないという考え方ではない、ということです。
そうではなくて、
・その出来事は一瞬のものだったこと
・人の心は常に変わり続けていること
・苦しさは今起きている出来事というより、
自分自身によって再生されているものかもしれないこと
こうした視点を持つことで、
心の中で止まっていた時間が、少しずつ前へと動き始めることがあります。
GWをどう過ごすかは、今の自分の感覚で選んで大丈夫です
会うか、会わないか。
距離を取るか、少し関わるか。
どれが正しい、ということはありません。
ただ、
「過去の感覚に引っ張られて選ぶ」のと、
「今の自分の感覚で選ぶ」のとでは、
同じ選択でも感じ方が少し変わってきます。
心が過去に戻りそうなときは
もし過去の出来事が強く浮かんできたときは、
「これは今起きていることだろうか」
「それとも、心が思い出していることだろうか」
そんなふうに、少しだけその思いから距離を取って観察してみてください。
それだけでも、
感情に飲み込まれる感覚が、少しやわらぎます。
少しずつでも、関係の見え方は変わっていきます
人は変わり続ける存在です。
あなた自身も、そして相手も。
その前提に立つことで、
関係を固定したまま見ていた視点が、少しゆるんでいきます。
大きく何かが変わらなくても、
心の中のわだかまりは、すこしづつほどけていきます。
まとめ
・人の心は常に変化している
・過去の出来事はその場で終わっている
・苦しさは記憶の再生によって続くことがある
・自分も相手も1秒ごとに変わり続けていると捉えることで、気持ちがやわらぐ
もしこのテーマがご自身の中で引っかかるようでしたら、
無理に一人で抱え込まなくても大丈夫です。
私、ルーム718は、
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