心理学でいう“投影”を、できるだけわかりやすく説明してみる
皆様、こんにちは!
心理カウンセラーのルーム718です。
心理学の言葉って、時々すごく難しく聞こえますよね。
特に「投影」という言葉は、最近ではSNSなどでも頻繁に使われるようになりました。
「あの人、投影してるよね」
「それ、自分のことじゃん」
そんなふうに、なぜか相手を見抜いた(と思っている)側が使う言葉になりがちです。
でも実際の投影というのは、もう少し複雑で、もう少し人間臭いものです。
今日は、この「投影」という心の働きについて、なるべくわかりやすくお話してみようと思います。
「相手の問題」に見えていたもの
例えば、こんなケースがあります。
30代女性。
同棲している恋人が、最近だらしない生活をしている。
休日は昼過ぎまで寝て、食生活も乱れ、部屋も散らかっている。
仕事のストレスもあるのか、酒量も増えている。
彼女は毎日イライラしています。
「なんで自分を大事にしないの?」
「このままだと本当にダメになる」
「私がちゃんとしなきゃ」
彼の生活態度が気になって仕方ない。
放っておけない。
でも注意すると喧嘩になる。
そんな状態が続いていました。
ここだけ聞くと、
「だらしない彼氏の話」
に見えるかもしれません。
でも、その方のお話を丁寧に話を聞いていくと、少し違うものが見えてくることがあります。
本当に苦しかったのは誰だったのか
話を聞いていると、彼女自身が私生活でかなり疲弊しているということが見えてきました。
仕事でも無理をしている。
ずっと気を張っている。
眠れていない。
でも、「自分は頑張らなきゃ」と思っている。
つまり彼女自身が、かなり限界だったのです。
だけど、その苦しさを自分で感じるより先に、
「彼が危ない」
「彼がおかしい」
「彼をなんとかしなきゃ」
という方向に意識が向いていた。
これが、投影のひとつの形です。
投影とは「心の荷物の置き場所」を変えること
投影をすごく簡単に言うと、
自分の中で処理しきれない感情を、相手の問題として感じること
です。
例えば、
「私、もう限界かもしれない」
「私は不安だ」
「私は怖い」
そういう感情を真正面から感じるのは、とても苦しい。
だから心は、無意識に別の形に変えます。
すると、
「彼が危ない」
「彼がおかしい」
「彼を助けなきゃ」
という“外側の問題”に見え始める。
これは悪意というより、心の防衛反応に近いものです。
人は、自分の痛みより“相手の問題”を見てしまうことがある
これは本当によくあります。
特に、
・幼少期から周囲に気を遣って生きてきた人
・機能不全家庭で育った人
・過干渉な親にしつけられてきた人
・「しっかりしなきゃ」が癖になっている人
ほど起きやすかったりします。
自分の感情を感じる前に、
「周りが大丈夫か」
「相手が壊れないか」
を見てしまうからです。
でも実際には、
相手をなんとかしようとしている本人の方が、その人との関係以外の外の関係で限界寸前
ということも少なくありません。
「相手の話」ばかりしている時、人は自分を見失いやすい
カウンセリングをしていると、
「夫が」
「彼氏が」
「親が」
「子供が」
という話は延々できるのに、
「あなた自身はどう感じていますか?」
と聞かれた瞬間、言葉が止まる人がいます。
これは珍しいことではありません。
人は本当に苦しくなると、自分の感情より相手の問題に意識が向きやすくなるからです。
その方が、まだ心が壊れにくいからです。
投影は「悪」ではない
私は、「投影してますね」と簡単には言いません。
なぜなら、その人はその人なりに必死だからです。
投影は、単なる責任転嫁ではありません。
そうしないと抱えきれなかった感情
が背景にあることも多い。
だから大切なのは、
「あなたは投影してる」
と切り捨てることではなく、
「本当は何が苦しかったんだろう」
を見ていくことなのだと思います。
最後に
「あの人が問題だ」
と思っていたはずなのに、話していくうちに、
「私はずっと不安だった」
「私はずっと我慢していた」
そんな言葉が出てくることがあります。
投影というのは、単なる心理学用語ではなく、
人が壊れないための心の動き
なのかもしれません。
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